よく喉が渇き水分をよく摂り、夜中にもよくトイレに行く状態(多飲多尿)があり、空腹時血糖が126mg/dl以上、または随時血糖が200mg/dl以上ならば糖尿病と考えられます。
また、症状がなくともブドウ糖負荷試験で上記の血糖値を示せば、やはり糖尿病と診断されます。
糖尿病は、太い血管の動脈硬化以外に細小血管を傷害して失明(糖尿病性網膜症)や腎不全(尿病性腎症)を引き起こす恐ろしい病気です。
ですから、とりわけ早期発見と早期治療が必要です。
やはり、過食や運動不足などの生活習慣因子によって、肥満や糖尿病準備状態が起こってくることから、これら生活習慣の改善が予防と治療の基本になります。
食事療法のポイント
- 適正なエネルギーの摂取量を決めて、1日摂取総カロリーを制限する
- ①標準体重(kg)を決める。 標準体重=(身長m×身長m)×22
- ②生活活動強度(kcal)を決める
軽い…20~25kcal/標準体重(kg)
中等度…25~30kcal/標準体重(kg)
やや重い…30~35kcal/標準体重(kg) - ③摂取エネルギー量=標準体重(kg)×生活活動強度(kcal)
一般に1日男性=1,400~1,800kcal、1日女性=1,200~1,600kcal
- 三大栄養素のバランスを保つ
蛋白質15%、脂肪25%、糖質60% - ビタミン、ミネラル、食物繊維は十分に
- 欠食しないで1日3回、規則正しく、ゆっくりよく噛んで
- 1回量を減らし1食の負担を軽くする方がインスリンの需要量が減る。
- むしろ食事回数は多くして、果物や牛乳を間食にまわすと良い。